エアー式バルーンでトンネル内に壁を設置し、覆工コンクリートの養生に適した坑内環境を維持します。
トンネル内の急激な湿度の低下は、コンクリートのひび割れを引き起こす原因の一つです。トンネルが貫通すると空気が流れるようになり、湿度が大幅に変化します。
ある現場では、貫通後の通風で湿度が40%まで低下していましたが、隔壁バルーンを設置することで70%以上の高湿度を保つことができました。
東京都内の現場で冬(1月)に行った試験では、隔壁バルーンを設置した現場の供試体は、通常環境の供試体と比較し、圧縮強度が3倍になっていることが確認されました。
試験結果の詳細はこちらをご覧ください。
トンネル工事では通常20数時間の養生で脱型しますが、若材令の強度が上がると脱型がスムーズになります。
隔壁はエアー式バルーンで構成されるため、少人数で設置できます。トンネル内に取付用のワイヤーを張り、バルーンを設置してから送風機でバルーンを膨らませます。
過去の施工事例です。一部現場は設置状態を写真で確認できます。