
40センチの空気層に温風を吹き込むため浮力がでて、軽い骨組みでも設置可能
寒冷地用バルーン
トンネル覆工コンクリートの養生用に開発したバルーン工法を寒冷期の一般土木工事応用したのが寒冷地用バルーン。
外気温が低い状況や、積雪時でも構造物をまるごと覆って作業が出来るため、さまざまな土木工事に応用可能。2005年3月に中山組(本社・札幌市)とセットを組み実験を実施。実験は3月28日から30日までの3日間。中山組の社員寮敷地内(札幌市)に、幅4.5㍍、長さ6㍍、高さ2.5㍍のセットを組み、外気温と室内温度の変化や作業性などを検証。今回のセットでは、2㍍×6㍍のナイロンシートをファスナーで自由につなぎ合わせられるようにユニット化。開口部は、発泡ポリエチレン製の防寒マット。外周部と内部との空気層は40㌢設けた。
バルーンを使う利点
■構造物をまるごと囲ったまま工事ができ、コンクリートにも作業員にも優しい。
■従来使用していたブルーシートに比べると、設置や取り外しが簡単。
■空気層のおかげで浮力があるため骨組みも少なくてすむ。移動も簡単。
■作業空間が明るい。
■温風を空気層に吹き込む保温効果は、ジェットヒーター使用頻度を減少させ、燃料代の節約にもつながる。

明るく作業性にも優れたバルーンセット内部

40センチの空気層に温風を吹き込むため浮力がでて、軽い骨組みでも設置可能
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