
KKシート40(鉛直打継処理シート工法)
施工性と品質をを向上させる鉛直打継処理シート工法!
KKシート40は、従来の骨材40㎜以下のコンクリート打継目処理(チッピング、凝結遅延剤処理等)に代わり、必要な打継目断面を成形するための樹脂製シートです。円錐台形の突起を無数に有するKKシート40を打継目となる断面の型枠に張付することで、コンクリート打設後の脱型により必要とされる打継目性能(曲げ強度・引張強度・せん断強度)が得られます。
特徴
◎均質で必要な性能を有する打継目処理が可能となり、従来工法より安定した品質確保が図れます。
◎チッピング処理に比べ、ハツリによる騒音や粉じんの発生が無く、作業環境の改善及び周辺環境の保全が図れます。
◎凝結遅延剤処理に比べ、打継面の早期脱型の必要が無く汚濁水の発生も抑えられ周辺環境(河川・海・森林等)の保全に役立ちます。
◎本工法は型枠に貼付し脱型するだけなので、従来工法に必要とされる機械設備、防護装置や薬剤処理等が省けます。
KKシート40の製品形状
製品材料: | ポリプロピレン樹脂 |
製品寸法: | 900mm×900mm |
厚さ・色: | 厚さ0.4mm、乳白色 |
凸状突起高さ・配置間隔: | 高さ2mm、間隔3mm |
KKシート形状図・凸状突起の形状・溝状突起の形状(拡大)
打継目の性能
◎KKシート40による打継目は、打継目のない一体打ちコンクリートに比べ、
曲げ強度で89%、引っ張り強度で83%、せん断強度で71%の強度特性を有しています。
◎遅延剤処理による打継目に比べ、同等の強度特性が得られます。
◎水密性は、遅延剤処理による打継目より優れています。
◎施工上の弱点となりやすい打継目において、安定かつ必要な性能の確保と耐久性の向上が図れます。
KKシートの施工手順
①KKシート40をタッカー等により型枠に貼り付けます。連続して貼り付ける場合、突起部を30㎜ほどに重ね合わせて施工します。
②型枠への貼付は打継目の強度・耐久性を確保するため、鉄筋のかぶり部を含め打継面の全面とします。
③鉄筋やシース貫通孔がある場合、打設時における孔部からのノロ漏れを防止するため専用工具による貫通孔を設ける等の対処をします。
適応鉄筋径 | シール形状mm |
数量(枚・シート) |
D13用 | φ30×φ14 t=2 | 182 |
D16用 | φ33×φ17 t=2 | 156 |
D19用 | φ36×φ20 t=2 | 132 |
④コンクリートの打設、養生後、脱型次にKKシート40を取り剥がします。
⑤打設面に十分な給水を行って新設コンクリートを打設し、打ち継ぎを完了。
【施工手順イメージ】
注意事項
本工法を現場で使用する場合には、予め発注者の許可を得てください。
施工に際しては、KKシート40の施工要領(別紙)に基づいて使用してください。
■KKシート40の保管・取り扱いについて
紫外線劣化を防ぐため直射日光を避けて保管してください。またゴミや油類が付着しないように保管してください。破損・変形を防ぐため、衝撃や無理な積み重ねを避けてください。
■KKシートの取り付けについて
打継目性能を確保のため、鉄筋かぶり部を含め打継面全体にKKシート40を使用してください。
打継目に鉄筋等が密に配置され型枠にKKシートの貼付が難しい場合、その部位または打継全面の処理方法を別途計画してください。
■KKシートの廃棄処分について
KKシートの処分は産業廃棄物と同様な処理を行ってください。(KKシートは純粋な炭化水素と少量の無機充填剤を原料とし焼却時に有害性はありません)
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