KKシートは剛性のある凸凹を有するエンボス加工樹脂シートです。KKシート工法は、従来のコンクリート打継目処理(チッピング。凝結遅延剤処理等)に代わり、円錐台形の突起を有する樹脂製シートを型枠に取り付け、コンクリートを打設後の脱型と同時に必要な性能を有する打継目が形成される工法です。
◎均質で必要な性能を有する打継目処理が可能となり、従来工法より安定した品質確保が図れます。
◎ハツリによる目粗し作業をKKシートの着脱作業で代替することができ、施工の合理化が図れます。
◎騒音・粉塵や汚濁水などの発生が無く、作業環境の衛生及び周辺作業環境の保全が図れます。
◎NETISの準推奨技術情報に掲載する予定です。
製品材料: | ポリプロピレン樹脂 |
製品寸法: | 900mm×900mm |
厚さ・色: | 厚さ0.4mm、乳白色 |
凸状突起高さ・配置間隔: | 高さ0.1mm、間隔30mm |
◎KKシートによる打継目は、打継目のない一体打ちコンクリートに比べて、曲げ強度で89%
引っ張り強度で74%、せん断強度で62%の強度特性を有しています。
◎チッピング処理による打継目に比べ、同等以上の強度特性が得られます。
◎水密性は、チッピング処理による打継目より優れています。
◎施工上の弱点となりやすい打継目において、必要な性能の確保と耐久性の向上が図れます。
①KKシートをタッカー等により型枠に貼り付けます。KKシートを連続して貼り付ける場合は、突起部を一列に重ね合わせて施工します。
②型枠への貼り付けは打継目の強度・耐久性を確保するため、鉄筋のかぶり部を含めて打継面の全面とします。
③鉄筋やシース貫通孔とKKシートの凸部が重なった場合、コンクリート打設時における孔部からのノロ漏れを防止するためにKKシートの凸部突起を専用ゴテで平坦にしてから貫通孔を設ける等の対処をします。
④コンクリートの打設、養生後、脱型次にKKシートを取り剥がします。
⑤打設面に十分な給水を行って新設コンクリートを打設し、打ち継ぎを完了します。
【施工手順イメージ】